●はじめに

この度は「株式会社アキ」のホームページにアクセスしてくださいまして、ありがとうございます。

ここでは「バーチャルプロレスリング」に関しての情報を中心に、その他様々な情報の紹介を行っていきます。また、みなさんの「バーチャルプロレスリング」に関するご意見・ご希望などございましたら、どしどしお寄せくださいませ。
すべてにお応えすることはできないとは思いますが、可能なかぎりお応えするよう努力いたしますので、ぜひみなさんの意見を参考にさせてください。
みなさんの”ナマの声”は、本当にスタッフの力になります。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

●「WCW/nWoREVENGE」開発秘話!

遂に発売!「WCW/nWo REVENGE」
いよいよ10月末日、我々のプロレスゲーム最新作「WCW/nWo REVENGE」が発売されます。大幅にアップしたレスラーの数、より忠実に再現された個性的なアピール、入場演出の細かさ、そして本物を越えるクオリティを持つ技の数々・・・etc。
ぜひ、WCWのプロレスをあなたのお家でも再現させてください。

今だから話せる苦労話

「REVENGE」を製作するにあたって、一番大変だったことは、やはりなんといっても、WCW内のムーブメントの早さですね。なにせ、一週でも見逃すともはや分からないぐらいに、情報がめまぐるしく入れ替わり、これにはスタッフ一同大変苦労させられました。折しも我々が製作を行っていた時期は、nWo内部分裂の劇的な時期でもありました。
当初から「白ペイント」で演出が考えられていたスティングが、突如「赤nWo」入り。ペイントを白いままにしておくことは許されず、やむなく演出を変更させられました。更には、ルガーの赤nWo入り、ホールの裏切り、ヘニングの裏切り、と、まさにnWoに至っても急展開の連続、また連続。私達スタッフも、少なからず混乱がありました。
今はある程度落ち着きましたが、今度レイヴェンズフロックとキャニオンが何やら不穏な動き、重ねてスティビー・レイの白nWo入りと、時間の都合上、どうしても実現できなかった部分がありますが、そこはご了承ください。

それでも今回一番、辛かったのは契約上の問題から、「リック・フレアー」「ウォリアー」の両名が入れられなかったことです。製作途上で、ちょうどフレアーがWCWを解雇になったニュースが飛び込んできた時には、一同わが耳を疑ったものです。数々の個性的なモーションがすでに開発されていたこともあって、この決断は本当に悔しい思いをしました。やむなく、フレアーはこのゲームに入れることはできなくなりましたが、発売日も押し迫った頃、再びWCW復帰のニュースが!!!
更に、噂されていた最後の大物レスラー「ウォリアー」がWCWに加入することに。契約の問題と時期の関係で、彼もこのゲームに入れることはできませんでした。最初から分かっていれば、二人とも入れることができたであろうに、今更ながらに悔やまれます。

モーションキャプチャーを使わないわけ

なぜこのゲームは、モーションキャプチャーを使って製作しないのか?という質問が、多くの方から寄せられます。 なぜでしょうか?
その答えは、「これがゲームだから」という一言に尽きると思います。
本物のレスラーの動きをただそのまま取り込んでゲーム上で動かしたとしても、それで本当に面白いゲームが出来るでしょうか?私達は出来ないと考えます。「本物の動き」というただ一点に束縛されて、ゲーム的な面白い要素をあらたに加えることが出来ないと思うのです。ならば、手作りというモーションデータで、いかに本物以上の動きが再現できるか、本物以上の表現ができるか、を日夜考え、我々はゲーム作りに取り組んでいます。
本物の動きをそのまま使ったからいいゲーム、というのでは決してないと、我々は信じているのです。

ここだけの情報

このゲームにはいろんな隠れた要素が満載されています。
このページにアクセスしてくれたあなただけに、ちょっとだけその秘密を公開しちゃいましょう。

1.凶器は全部で”9個”もある!
場外に出て観客席を探ると凶器を取得できるが、この凶器は全部で9個もある。
あなたはもう全部見つけたかな?
どうしても最後の一個がみつけられない君。うそレスラーの「Dake Ken」を選んでプレイしてみよう。
Kenが観客席を探るとそこには・・・・・!?

2.相手のアピールを奪っちゃえ!
3Dスティックでアピールを出せるけれども、相手のアピールを自分のレスラーにやらせることもできるぞ!
3Dスティックを左→右の順に素早く倒すんだ。そうすると、相手のアピールを盗むことができるぞ。
これで対戦相手をますます挑発してやれ!!

3.スペシャル技をコーナーで出せるレスラーもいるぞ!
普通は正面や背面から組んで出せるのがスペシャルムーブだが、特定のレスラーにかぎって、
コーナーでの組み技でスペシャルムーブをもっているレスラーいるらしいぞ。
たとえば「バフ・バグウェル」。
相手がコーナーで寄り掛かっている時に、スペシャルの状態に強で組み付き、3Dスティックを押せば・・・・!?
(あとは自分で試してみてくれ!)

●「バーチャルプロレスリング2」の開発、遂に始動!!

「バーチャルプロレスリング」ファンのみなさまには、大変長らくお待たせいたしました!
N64「バーチャルプロレスリング2」の開発が、遂に始動いたしました。発売は来年の上半期ごろにはなると思いますが、前作をよりパワーアップさせて、更にみなさまの納得いく「最高のプロレスゲーム」を目指しております。
技の数は言うに及ばず、レスラーの個性等を徹底的に追及、レスラーのモデリングや体のテクスチャー、試合会場などのグラフィック的な見直しを図り、前作とは比べ物にならないほどのクオリティーを実現します。
どうぞ、ご期待ください!!

・PS版であった「ベルトモード」は復活するのか!?
・「エディットモード」はパワーアップするのか!?
・新しいレスラーは!?
・新しい技は!?
・その他、新しいモードは?

などなど。詳しい内容は、まだお答えすることができませんが、お答えできるようになり次第、随時このホームページ上で紹介していきますので、どうぞそれまでお待ちくださいませ。

●「アキ」プロレスグラフィックチームの開発理念

人間を(レスラーを)表現するために必要なこと、ポリゴンで世界を構築するのに必要なものは何なのか?私たちはこう考えます。
人間を表現するのであれば演技力なのではないか?動きではないか?アニメーションの知識が必要なのではないか?と。
プロレスの会場を再現するのであれば空間再現にとどまらず、熱気、ある種の狂気、時の感覚の再現なのではないか?と。
私たちはつねにそれらを実現するために努力し、志を保っていきたいと考えています。また自己満足に陥らぬよう、ゲームで遊んでくれるみなさんの顔を、表情を、常に忘れることのないように心掛けています。まだまだ理想には程遠く、実現できていないことも多い私たちですがよりよい表現を目指し、前進していきたいと思います。
暖かいご支援のほど、よろしくお願いいたします。

●その他、雑談

この「雑談・情報」では、ゲームそのものには関係ないのですが、最近のプロレス事情、アキのスタッフの近況、巷のニュースなど、あらゆる形での”息抜き”の場にしたいと思っております。
おヒマな方は、お茶でも飲みながら、どうぞおつき合いくださいませ。
また、この雑談に関しても、ご意見のある方、いつでもメールをお待ちしております。

・いたたまれない事件
ご存知の方も多いと思いますが、最近プロレス技の「さそり固め」で会社員の方が死んでしまうという事件がありました。プロレスファンとしてなんともいたたまれない事件であり、被害者の方には心よりのご冥福をお祈り申し上げます。
と、同時に、会社内部での折檻として部下を殺したという加害者である人物に対しては、ほんとうに怒りを禁じ得ません。そして、この事件を報道した一連の一般マスコミに対しても・・・。

小生が目にした新聞の記事には、なんと新日本プロレスの長州力選手の写真が(おそらく無断で)使用されており、その記事の扱われ方に、不快感にも似た怒りを感じずにはおられませんでした。そして小見出しには「さそり固めで人死亡」。この写真と小見出しだけを見た人は、”プロレスラーが人を殺した”と捉えてもおかしくない記事の構成の仕方でした。プロレスに興味のない小生の父親も、レスラーが人を殺したものだとばかり思っていたとのこと。
なぜ、これほどまでにプロレスというジャンルが、一般マスコミから徹底的に差別にも似た扱いを受けるのでしょうか?
たとえば、考えてみてください。
ある一般人が柔道の技、たとえば「送り襟絞め(襟を使って相手の首を絞める柔道の技)」で他人を窒息死させたとします。そしてこれが事件として報道された場合、果たして「送り襟絞めで人死亡」との小見出しがつけられるでしょうか?否!おそらく「柔道技で人死亡」となるはずです。一般性のない技の名称を、わざわざその事件を端的に表す見出し部分に使用するとは思えないからです。常識的に考えてそうです。しかるに、この度の事件では「さそり固めで〜」となります。まるで、プロレスは差別の対象となるべきジャンルであることを、暗に義務づけられているかのようです。
なぜプロレスだけがこういった冷遇を受けなければならないのでしょうか?
たとえば「金属バットでの殴打事件」が起きた場合、その記事に松井選手や清原選手の写真が使われることがありますか?また、プロ野球や高校野球がその事件のおかげで非難されることがありますか?そんなことはないはずです。要はナイフといっしょで、料理の時には大変便利だが、使い方を間違うと恐ろしい凶器になるという、そのことを正確に教えることが大切なのだと思います。それを、「プロレス技だからプロレスが悪い」という論調にすべてのマスコミがなるのは、あまりに端的すぎますね。
プロレスファンとして、安易にプロレスの技を人にかけてはならない、という戒めと同時に、プロレスに対するマスコミの意識の低さが、あらためて浮き彫りにされた事件でもありました。
(担当:H.I.)